2026/06/29 19:30

お世話になっております。
Good Afternoon Boysスタッフの小田切です。

今回の記事では、Supremeによるストリートカルチャーにおいて非常に深いバックボーンを持つTシャツをご紹介いたします。

Stussyのアイテムではよく見かける'' Stussy Script ''と呼ばれる手書き風のフォントによるデザイン。


(↑Stussy Script)

何故このような意味深なTシャツがSupremeから誕生したのかを語る前に、Malcom McLaren(マルコム・マクラーレン)という人物についてのストーリーが欠かせません。

イギリス出身のマクラーレンはVivienne Westwoodの彼氏であり、ふたりは共にパンクファッションの聖地として知られるブティック「 Let It Rock (SEX, 現World's END) 」をロンドンに立ち上げました。
彼らは後に「 Sex Pistols 」のプロデューサーとして活躍したことでも有名です。

(↑Let It Rock (SEX, 現World's END) )

その後、彼はニューヨークのヒップホップカルチャーやアフリカ音楽から大きな影響を受け、パンクからブロンクスへ、アーティストとして更なる進化を遂げます。

マクラーレンがアメリカを訪れた際、当時ニューヨークでラジオ番組「 World's Famous Supreme Team Show」 を運営していたDJグループ、「World's Famous Supreme Team 」との出会いがありました。

余談ですが諸説はあるものの、Supremeという店名は、このWorld's Famous ’’Supreme’’Teamから拝借したとも言われています。

マクラーレンは彼らをバックアップし、自らの曲では掛け合いなどのラジオカルチャーを作品化した物も多く存在。

1990年、彼の3rdアルバムである「 Round The Outside! Round The Outside! 」のジャケットでは、Stussyフォントが用いられています。

(↑Round The Outside!! Round The Outside!!のジャケット)

マクラーレンは、当時無名だったSTUSSYの創始者であるショーン・ステューシーがサーフボードや自身の持ち物にこの書体のサインを使用していることに興味を持ち、デザインを直接依頼してこちらのジャケットが完成したとと言われています。

(↑実際のショーン・ステューシーによるサイン)

Supremeの創始者であるJames Jebbia(ジェイムズ・ジェビア)はSupreme創設前にStussyで働いていた経歴を持ち、ショーンとも深い親交がありました。

時は移り、ジェビアはSupremeをオープンしてから約10年後である2003年、改めてショーンに敬意を払い、Stussyフォントを使用したうえで、ヒップホップカルチャーの礎を開いたマクラーレン、その仲間である「 World Famous Supreme Team 」へ尊敬の意を表して、このTシャツが誕生したと考えられます。

たった一枚のグラフィックTシャツに宿る想いとストリートカルチャーの歴史を感じていただけましたら幸いです。