2026/10/07 21:00


「スポーツウェアのゴッドファーザー」と呼ばれるマッシモ・オスティは、文字通りアウトドア業界において最も大きな功績を残したデザイナーと言えるでしょう。


2005年、59歳という若さでこの世を去ったオスティはその30年というキャリアの中で、多くのブランドを立ち上げました。


Chester Perry(現C.P.COMPANY)を祖とし、STONE ISLAND、etc...

それから今回ご紹介するBONEVILLE。


BONEVILLEは、1981年に発足してから1993年まで、約12年間のみの展開であったため、現代ではコレクターのような根強いファン層を抱えるブランドです。


元来、C.P.COMPANYの第二のメンズウェアラインとして誕生し、オスティの頭の中から毎シーズン溢れる膨大なアイデアと実験の受け皿として作られたブランドとされています。


彼の膨大な数の実験経て得た技術や知識、デザインは、たったひとつのブランドでは処理し切れない程に多量で、BONEVILLEはオスティが最も自由に実験を繰り返したラインだったのです。


オスティが心酔したミリタリーの中でも、マリン(海軍)からの影響を強く受けたアイテムが多く存在するBONEVILLE。


自由に且つ日常着をテーマにしながら、彼の伝説的な技法のひとつであるガーメントダイ(製品染め)が採用されていたり、立体的な裁断手法が施されたものも多く存在します。

その中でも特にオスティらしいワークウェア、ミリタリーウェアを再解釈したものが多く見られました。


こちらは非常に柔らかいラムレザーを使用したフライトジャケット調のボンバージャケット。


ウールを使用した引き締まったリブに、長くとられた比翼、大きな丸襟の裏にはチンストが隠され、顎を覆うほどの立ち襟も、風を侵入させないという機能美を考えて設計されたもので、やはりマリンの要素を彷彿とさせます。



C.P.COMPANYにおいて、オスティはレザーは種類によって染色の結果が異なるとし、カーフスキンはブラウン、ゴートスキンはグリーン、シープスキンはレッドと決められていました。


そのため、オスティが手がけていたレザー製品は、ブラックカラーの球数が非常に少なくなっております。


30年以上前に生産されたものとは思えないほどのコンディションで残ったオスティの遊び心を感じられる希少な一着。


6周年イベントにSOLDとなりましたが、一生物になり得るレザージャケットでした。